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そして日が完全に昇り小鳥達の囀りが聞こえる。
すると囀りに混じって馬車が向かって来る音がする。
そしてその馬車から金色の髪をツインテールに結び金色の瞳をした少女が出て来る。
「や~っと着きましたね」
彼女の名はフェイ・クレイン この街【クラトス】を治めるクレイン家の一人娘だ。
「お嬢様、すぐにお屋敷にお戻りになさりますか?」
馬車を運転していた執事らしき老人がフェイに話し掛ける。
「いえ、少し時間もありますし少し森を探検してきますね、爺はここで待ってて下さいね」
フェイがそう言うと爺はかしこまりましたとフェイを送り出した。
「懐かしいですね~良くここで母様とかくれんぼしたり……」
フェイは懐かしいそうな顔をしながら森の中を進んで行く。
「そうだ!たしかここらへんに良く隠れた穴があいた大木が………あっ!あれですね」
フェイは小走りでその大木に向かって行く。
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