私は執事

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「私と同じだ……」   「…藤堂さん?」   切ない顔をしていた藤堂は執事の顔になっていた。 でもいつもとは少し違う…どこか無理しているようにも見えた。   「お嬢様、その猫のこと私に任せて頂けませんか?」   「えっ?でもどうするんですか?」   「……お任せを。お嬢様はもうお部屋でお休み下さい。」   「藤堂さん…わかりました。お願いしますね。」   梨紗の手をそっと掴み庭を出た。    
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