私は執事

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梨紗を屋敷へ連れ戻した後、藤堂は車を走らせていた。 時刻は23時を回っている。   「お嬢様の話ではこの辺……」   (!?…なんてことだ……)   藤堂の先には車に跳ねられたのか傷ついた猫がいた。   急いでその猫を抱き抱え病院へ向かうが、どこも閉まっており、猫も段々弱ってきている。   (この猫は……私のようだ。)   必死に病院を探した。    「あった。」   ようやく見つけた。 3つ目の病院……    ガンガンガン!!    「誰かいませんか!!」   この猫を救いたい… その一心でドアを叩き続けた。   ガンガンガン!!     
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