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梨紗は部屋のベッドにうずくまっていた。
「…あの時の藤堂さんの顔が頭から離れないよ……」
(過去に何か哀しいことがあったのかな……あんなに切ない表情をするなんて。いつも、完璧な執事の顔や、見るだけで安心するような優しい笑顔しか見たことがなかったから戸惑っちゃうよ。)
「私、何も知らないね……」
――知りたい――
藤堂さんが執事だから?
執事は家族の一員だもん大切に思うんだよね…?
梨紗はいつの間にか眠りについていた。
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