私は執事

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チュンチュン。    「ん……」   (いつの間にか寝ちゃってたんだ)…私……)   「あっ…あの猫どうなったかな!」   梨紗は階段を駆け下りて執事室へと向かった。      「藤堂さんっ!!」   誰もいない執事室に梨紗の声が響いた。   「いない…どうしたんだろう…」   「何してるの?梨紗。」   肩に手が置かれると同時に落ち着いた声に呼ばれた。   「お兄ちゃん……」   「執事室に何か用?藤堂さんならまだ戻らないと思うよ。昨夜連絡があった。」     ――大変申し訳ありませんが私用が出来まして……明日の昼には戻ります。勝手をお許し下さい――   「そう……」     
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