シリメツレツ

７

比べて俺は、細いつり目に尖った鼻筋、微笑みさえ見る相手に緊張を与える凶悪な面構え。
こいつは得だよなあ…と、つい見つめすぎた俺の視線に気づいて、冬二が「何見てんの？」と、照れたように苦笑を零した。
そんな表情さえ様になるのが羨ましくて「俺も髪黒くしようかと思って」と、自分のくすんだ金色の髪を摘んで言えば、
「亮はそのままがいいよ」と、至極真面目な顔で冬二は応えた。

嬉しくて…
嬉しくて嬉しくて、どんだけ爺ちゃんになっても髪の最後の一本が抜け落ちるまで金髪でいてやるなんて思う（そしてそんなお前に過ぎた好意さえ抱く）俺は、お前のことが

多分、きっと

お前のことが