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あれから快晴とは、何通も何通もメールを交わし、約1ヶ月たつ頃、変化が訪れた。
《快晴☆》と画面表示ありのケータイを手に、今日も ご機嫌の月。
“今日の内容は?”とワクワク開いてみる。
【休憩カナ?今週の日曜日空いてる?】と快晴から。
『………………………えーっ!!』意味がよく解らず 戸惑いつい叫んだ月。
社員食堂の全職員が一斉にこちらを見る。
月は恥ずかしそうに いつもの席に座り、ホットケーキとサラダ、ミルクティーの食事を摂る。
“うぅ~。どうしたら良いかなぁ?もしも逢ってガッカリされたら、かなりショックだょ。うぅん…。”
などと考え込む月。
迷いに迷ったすえ、月は業務終了時刻。
片付け、ロッカーに入りケータイをとると、こうメールを作った。
【あまり、容姿に自信ないけど…。ぅん、いぃょ。】と 送信。
ぐさま快晴から
【見た事あるから、大丈夫。じゃあ〇〇駅前のロータリーに9時で。】との返事。
“うわ~。着る服とかアクセとかどうしよう?って違う。あたしでいいの?!”と月は戸惑いつつも返事をした。
【わかったぁ。たのしみだね。】と。
今週 日曜日 快晴と逢う。
快晴と…。
回りはじめた世界。
この時が1番快晴といてシアワセだったのかもしれない…
このままで…。
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