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占い師はこう言ったんだ。
「俺はね、君と同じ天人。俺と君は天界では恋仲だったらしい。君が下界に落とされた事を知り、僕も下界に自ら落ちたんだ。人間になっても構わない、そう思ってね。だから、俺が君を触っても問題なんてないんだよ」
そう僕に説明してくれた。
「ついでに言うけど、俺は君の声が聞こえるからね」
それには純粋に驚いた。
占い師は、自分の名前を名乗ってくれた。聖弥って名前だって。
それから暫くして。
僕は、占い師…いや、聖弥さんと一緒に暮らし始めたんだ。
いつの日か
死が僕たちを引き裂くまで
一緒に暮らしたい…
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