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食事を終えた隼人は、紫電の部屋へ向かう。
『じいちゃん、来たよ』
「隼人か、入っていいぞ」
扉を開け、紫電の部屋へ入る。
「隼人、昼間の疲れは癒えたか?」
『うん。気付いたら元気になってたんだ』
(修行の時にできた擦り傷やアザが消えている……あの神猫の仕業か……)
『で、じいちゃん。なんで俺を鍛えるか教えてくれよ』
紫電の表情が一瞬曇る。
「先に昔の話をしよう。少し長くなるが、いいな?」
「……うん」
隼人は、初めて見る紫電の表情に少々戸惑った。
「俺たちが生まれる、ずっと……ずーっと昔の話だ……1500年前──。」
紫電は真剣な表情で、昔の話を始めた。
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