幼き日

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隼人は家を出て、村の端に流れている河原へやってきた。 『はぁ、1人で何しろってんだ……ママは何もわかっちゃいない』 耳を澄ますと、川の流れる音がする。 一匹のトンボが目の前を通り過ぎ、それを見送った。 そして、カサカサと何やら足音のような音が聞こえ、その方向へ目をやると一匹の猫がいた。 猫はこちらをジッと見つめている。 しばらく見つめ合っていると、猫は無言で隼人の隣に横たわった。
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