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「……クリス、何を考えている?」
「新種や変種の傾向を調査したいので。自分で戦うのが一番わかりやすいですから。それ次第で、特殊部隊の設立を申請したいと思います」
クリスは未だ構想段階の特殊部隊のことを口にする。
「本気……なんだな?」
「こんな状況でふざけていられるほど、私も死線を潜り抜けているわけではありません。それに、事態が切迫しているのは貴方自身もよく分かっているのでは?
そもそも、この案を言い出したのは貴方ではありませんか」
クリスはケインの言い分を聞こうともせず、あっさりと切り捨てる。
「確かにそうだったな。ただし、具体案を出してきたのはクリスだろう?」
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