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「かまわないわ。大したことは話してないし。
ついにアスラ地区にまで変種の魔物が出るようになったから、対策を考えるためにトリプルの依頼をすべて回してもらえるように言ったら、ちょっとした押し問答になったのよ。
結局、戦鬼も一緒に行くことで決着がついたんだけど」
クリスは、そう言って苦笑する。
「そうですか。では、私から貴女に話しておきたいことがあります。聞いていただけますか?」
姿勢を正しながら問いかけてくるチャーリーを見て、クリスは即座に決断する。
「貴方のその言い方からすると、私に拒否権はなさそうね。話は長くなるの?」
「おそらくは」
チャーリーが申し訳なさそうに言う。
それを見て、クリスは無言で部屋に結界をはる。
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