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母親との別れ
そこには、白い布団のベットがありました…
私はまだ小さくベットの上がよく見えないので背伸びをしてみると、母の横顔が見えました…
亜由美「ママ…寝てるの?頭痛いの?ねぇパパ。」
父「ママなぁ……………
死んじゃったんだよ…」
亜由美「死んだ?」
父「うん…おじいちゃんの所に行っちゃったんだ
…」
亜由美「え?おじいちゃんはもういないじゃん」
父「もう少ししたらママも、いなくなっちゃんだ…」
亜由美「嫌だ!なんで?ママはいなくならないもん!」
父「…………………」
亜由美「ママ起きて!」
小さい身体で一生懸命に背伸びをしながらママを優しく揺すりました…
しかし、ママは動かずただ、横顔しか見えませんでした…
そして、私は泣きました…
それからはあまり覚えていません…
母親は、産婦人科に行く途中にトラックに跳ねられたそうです…
身体はかすり傷だったみたいですが、頭を強く地面に打った為亡くなったそうです…
お腹の赤ちゃんもまだ5ヶ月しかお腹の中にいないのに、母親と一緒に天国へと旅立ちました…
トラックのブレーキがあまり効かず下り坂のカーブで母を跳ねたそうです…
それから、お葬式が行われ母親と永遠のお別れをしました…
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