浜松が枝を引き結び

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  葛城は、そんな私を見下すように意地の悪い笑みを湛(たた)え、大王に何事か耳打ちをした。 大王は何も言わずに、そのまま邸(やしき)の奥へと姿を消す。 ……初めから仕組まれていた茶番劇、こうなることと覚悟を決めていたはずなのに、胸に激痛が走る。 かくして、私は藤白坂の処刑場へと送られることとなった。 ******************** 私は踏み台の上に足を乗せ、用意されていた縄に自分の首をかけた。 もうこの世になんの未練もない。 天上で寂しくなさっているであろう父のもとへ、これから旅立つのだから。
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