浜松が枝を引き結び

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私は今、藤白坂に向かっている。 そこで待っているのは「死」だ。 絞首刑というのは、皇族という身分の私に対してのせめてもの配慮らしいが、それが安らかかどうかなど私には分からない。 分かっているのは、私はもうすぐ死ぬということ、ただそれだけ。 どうしてこのようなことになってしまったのだろう。 葛城(カツラギ)の毒牙から逃れるために狂人の振りをしたのが悪かったのか? 赤兄(アカエ)の企みを見抜けなかった私が愚かだったのか? 私は何も悪いことはしていない。 それなのに、何故……。 ********************    
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