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目の前に,人の足のような物が見えた。
直弥は,咄嗟に目を閉じた。
直感的に,見てはいけないと悟ったのだ。
何も見えないが,奴の気配を感じる。
まだ近くにいる。
『……………っ💥』
首筋に痛みが走る。
耳を塞いでいたはずの両手が,なぜか不安定にグラつく。
ドサッという音と共に,五感のほとんどを失った。
そう。首を切られたのだ。
頭は,いとも簡単に地面に落ちた。
犯人は,ただの殺人鬼ではなかった。
犯人は……………………,人間ではない。
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