194人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
お前
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夏のある日2組のカップルが海水浴に出かけました。
仮にA君、A君の彼女、B君、B君の彼女とします。
A君はバイクを持っていて一人で乗ってB君は車を持っていて残りの3人が乗っていました。
日が暮れて、帰る時にふとB君が「競争しようぜ。」
といいます。
そこでA君のバイクと、B君B君の彼女A君の彼女の乗る車とでお互いの家まで競争することになりす。
それぞれのカップルは同棲しており、同じアパートで知り合った4人なのです。
先についたのはB君たちの乗る車でした。
勝ったのに喜ぶB君のカップルに、A君の彼女は少し心配気味です。
A君はバイクの運転はとても上手いので、本当なら先についていて当たり前なのです。
その日A君は帰りません。
そして次の日、目覚めたA君の彼女は
信じられないことを聞きます。
B君とB君の彼女がとても悲しげで不安げな様子で部屋にきています。
「あのさあ・・・」B君が口を開きます。
「今朝警察から連絡があって、Aのやつカーブ事故で死んじまったらしいんだよ・・・」
「ガードレールに、凄いスピードで激突して・・・・即死だったらしい・・・」
A君の彼女はずっと考えていましたから、万一のこともあるだろうと分かってはいましたが、やはりショックで泣き伏せてしまいます。
最初のコメントを投稿しよう!