三年生

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ユウタ「どうぞ。」 書類から目を離すことなく、言った。 俺は書類を手にしたまま、戸とは逆の窓の方に向きを変えた。 イッセイ「まだ仕事をしてるのか?」 ユウタ「あぁ~。あと1時間でキリをつけるつもり。」 イッセイ「おまえ、この頃、顔色が悪いけど大丈夫なのか?」 ユウタ「病院には週末行ってるから、大丈夫だ。」 イッセイ「無理するなよ。」 ユウタ「ありがとう。お疲れ。」 元宮が戸を開け、理事長室を出て行く音と共に、机側に向きを変えて、ため息をついた。 いつからだろう、元宮を一人の男として見るようになったのは。
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