三年生

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イッセイ「優大、今から帰るのか?」 俺が振り向くと、元宮が立っていた。 イケメンの格好で。 ユウタ「今から車を呼ぼうと思って。」 イッセイ「送ってやるよ。その体調で、待つのもつらいだろう。」 ユウタ「桜を見てるから、平気。」 俺は桜に視線を移した。 元宮が俺の横に立ち、見上げながら、 イッセイ「おまえと最初に会ったのも、この木の下だったな。」 ユウタ「だな。」 イッセイ「男に花は似合わないって言ったけど、華道家のおまえには失礼な事だよな。」
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