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「ねぇ?お願い…ここから…出して…」
「…姫…」
今日何度目か分からない…私の願いに、私が出ないよう見張る兵は同情とも…哀れみともとれる、表情で私を見て来た。
「何度聞けば諦めてくれるんですか?」
そんなの…愚問だ…。
「馬鹿言わないで!諦める訳ないでしょ!?」
「姫…」
―ギィ~―
「!?誰……?」
私は開けられた扉の方を見た…
「また…昼飯を食べなかったそうだな…」
「お父様……」
「食べないと死んじゃうわよ~?」
「!!」
私は…初めての来訪者にビックりした…。
その来訪者は…義理のお母様…。
「………。」
私は…力いっぱい…彼女を睨んだ。
「あら?私の顔に何か付いてるのかしら?」
余裕にしてられるのも…今のうちだ…絶対仕返ししてやる…。
私を閉じ込めたのは、この女…。実行したお父様も…最低だ…。
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