閉じ込められた姫君…。

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私…このまま死ぬの…? 死にたくはないけど…ご飯も喉を通らない…。 テーブルに置かれている…スープの器を持ち上げる…。 もう、冷めてしまったスープを口に運ぶが…美味しいとは思えず…また机に置いた。 「はぁ…お母様に…本当のお母様に会いたい。」 母はある日失踪した…お父様の側室だった、継母が男子を出産し…彼女が多大な権力を握ったからだ…。 元はといえば…母の身分は低く…父は、母に一目惚れし…城に呼んだ。だから…あの女に逆らえなかったのだ。 あの女の身分は高い…。 気の弱い母が逆らう訳がない…。 全て…あの女のせいだ…。
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