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思ってること全部言えたら楽なんだろうか。 いっそ泣いてしまえたら楽になるんだろうか。 いつも一歩手前で本音は口にしなかった。 出来なかった。 明るく振舞うことで、ちょっと口ごもることで、ココより先には来ないでと、無意識に自己防衛。 だからちょっととっつきにくい人、むずかしい子、なんて思われがち。 それがちょうど良かったり、でもホントはちくりと胸が痛む。 でもそう仕向けたのは自分。 無意識でも自分。 言いたくて言えない言葉が溜まってく。 消化の仕方は声無く流す涙。 自分の為に泣きたくないと思いながら、涙するのはいつも自分のこと。 そんなことさえあほくさい。 なのに繰り返す。     赤ん坊が泣き叫ぶことに。 子供が傍若無人に振舞うことに。 学生のあほくさい会話に。 恋人同士が過ごす甘い時間に。 時折感じる苛立ちは、その素直さが羨ましいからだろうか。
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