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木葉
「え…っ!?」
苺華
「木葉、危ない…!!」
イヴ
「紅(アカ)に染まる聖夜、血のクリスマス…
宿りし闇の力、彼(カ)の封印を強制解放せよ。」
木葉
「…っや、あぁああ…!!」
柊斗
「おい木葉!?しっかりしろっ!」
ヒジリ
「大丈夫ですよ。
イヴは身体に害を及ぼすような力を使ってませんから。」
風鈴
「でもなんか危ない単語ばかり言ってたけど…っ」
マツリ
「し、仕方ありませんよー…だって、イヴ様が守護するのは…」
アキラ
「12月…一度クリスマスに起きてしまった悲劇の聖夜の力を多く取り込んでしまっているから。」
木葉
「私のせいで…
私が居なかったせいで…
この世界は…!」
苺華
「木葉!?どうしたの!?」
イヴ
「理解、できた?
貴女がこの世界にとって、どれだけ重要な存在かを」
アキラ
「お姉ちゃん、僕達と一緒にいてくれるよね?
断ったらそこのお姉ちゃん死んじゃうけどさぁ」
木葉
「風鈴ちゃん…」
風鈴
「ごめんね木葉…
風鈴が捕まったりしなければ…」
木葉
「ううん、風鈴ちゃんのせいじゃないわ。
風鈴ちゃんが捕まっていなくても、私の答えは決まってるから。」
柊斗
「木葉…?お前、もしかして…」
木葉
「……私、残ろうと思うの」
柊斗
「ばっ、馬鹿言うな!
俺たちには現実の世界が…」
ヒジリ
「なら貴方は、僕達エレメントの住民が苦しんでいても構わないと?
いかにも自己中心的で
頭の回転が悪そうな君が
考えそうなことだ」
柊斗
「なんだとてめぇ…!!」
苺華
「柊斗!ここは風鈴の事を最優先にしなさいよ。
それに…私もこの世界に
深い関わりがあるみたいだし、なんか放っておけないんだよね」
柊斗
「苺華まで…っ」
風鈴
「ありがと、苺華…
柊斗、ごめんね…?」
柊斗
「気にするな」
風鈴
「柊斗は、風鈴の事なんかより…苺華を優先に考えたいのにね…」
(切なそうに、小声で呟く)
イヴ
「少々強引ではあったけど、交渉成立ね。
ロック・キャンセル」
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