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最終決戦
義成の復讐は、優奈だけには留まらずその魔の手は、優奈の身近にいた人間へと、向けられていた…。
身近な人間の中でも特に龍平、智史、そして俺の3人に、義成は焦点を絞っていた。
俺が探されたり身辺を調べられるのは納得するが何故、龍平や智史の事まで調べたのか…?
どこでどう、存在を知ったのか…?
それは定かではない。
だが今の時代、個人情報や交友関係などを調べる事はとても容易い。
それを思えば、義成が俺達を調べ上げるのも、きっと簡単だっただろうし、何か考えがあったのだろう…。
話は変わるが、結局は俺のツメの甘さが、義成の復讐心に火をつけた…そういうことになる。
"悪"に"非情"に成り切れない、俺の中途半端な優しさが招いた、義成の復讐…。
今頃になって後悔する…。
あの時、こうしておけば!!…と。
だけど時間は、戻らない。
もう過去は、修正出来ない…。
犯してしまった過ちは、後悔した時に初めて気付く…。
そして過ちを犯してしまった自分を、責める。
自分を責め続けた人間は、やがて過ちを償うべく行動を起こす…。
十字架を背負い、やがて贖罪の日々へと…。
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