295人が本棚に入れています
本棚に追加
優奈がこの世から去って間もなくは、まだその現実をうまく処理が出来ない日々を、過ごしていた。
また、優奈からの電話やメールで、携帯が鳴るんじゃないか?…って、そう思っていた。
それはもう、有り得ない。
現実的に有り得ない話だ。
だって優奈は、もう…。
俺「…という話です。」
組長「…ほぅ、そういう事か…。ようやく話が見えてきよったわ。」
そんな日々を過ごす俺はある日、○○会△△組の組長に呼ばれ、優奈の話をした。
読者の皆さんの記憶にあるだろうか?
義成が所属する○○会□□。
実は○○会△△組の組長と義成は、同系の組…つまり、会社で例えるなら、同じ系列の社員同士。
…ということになるのだ。
組長「それでか…。最近、騒がしいのは…。」
俺「やはり…」
組長「おまえ、探されとるぞ。」
俺「やはり…。」
組長「おまえの他に、ふたりいるが…な。」
俺「…ふたり!?」
組長「ふたりは県外の人間だ。知っとるんじゃないのか?」
俺「…心当たりは、ありますが…。」
俺がそう返答すると、組長は顔をしかめた。
最初のコメントを投稿しよう!