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彩菜「そう言われても、行く気ありませんから。」
彩菜がそう言いながら立ち上がると、男は顔をグッと近付けながら、こう言い放った。
男「そうはいかないんだよ、宇佐美彩菜。」
彩菜「!!」
それから数分後…。
翔「あれぇ〰?彩菜?…彩菜!?」
辺りを見回しながら、彩菜の姿を探す翔。
そう…彩菜は、声を掛けてきた男に連れ去られたのだ。
翔「お〰い、彩菜?」
翔は、そうとは知らずに辺りをキョロキョロしながら、彩菜を探した。
翔「…いったい、どこ行っちまったんだ…。」
見当もつかない翔は、押していた単車を止め、うなだれるようにその場に座り込んだ。
そして、ポケットから煙草を1本取り出し、火をつけた。
翔「…ふぅ…。それにしても、どこ行ったんだ?…マジで…。」
翔は煙草を吸いながら、行き交う人や人混みに目を向けるが、彩菜の姿は見当たらない。
その人混みの中から、ホストのような雰囲気のスーツ姿の男が、キョロキョロしながら翔の方へ向かってきた。
男「おい、あんちゃん。この辺りでスーツを着た男と、ギャル系の服を着た姉ちゃん見なかったか?」
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