僕は君を

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僕は、フラフラと崖のふちまで来た。今、いくからね。いくから、ちゃんとまっててよね・・・。 そして、君の隣へいく――――はずだった。 「いけません」 「!!!」 僕、とうとうおかしくなっちゃったよ。だって、いないはずの君がいるんだもの。 本当に、おかしいよね。 「・・・・どうしてここにいるの?」 「言ったでしょう。わたくしは、死んでもあなた様に仕えると」 あはは・・・やっぱり君は君だね。死んだあとくらいゆっくりすればいいのに。 でも、来てくれて嬉しいよ。 「あなた様は、まだ死んではいけません」 「なんで?」
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