そのときは僕が

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「もうここは危ないです!!早く逃げてください!!」 「嫌だ!!君も一緒に!!」 僕の近くに銃弾がかする。 「うわっ・・」 「ほらっ!危ないので早く!!」 「っ・・・・・」 「わたくしも、必ずあなた様に追いつくので」 だから安心して逃げてくださいませ、と微笑む君。 「三つだけ約束してよ・・」 「三つ・・・ですか」 「うん。一つ、僕が僕の夢を叶えるまで、ずっと僕のそばにいること」 僕らを探す足音が聞こえる。 「二つ、死んでも僕に仕えること。君が言ったんだよ?」 「言いましたね」 「三つ目は・・・・」 足音が大きくなる。 「必ず、僕のところに帰ってくること・・・」 「はい」 「必ず生きて・・・」 「はい」 「死なないでね」 「わかりました。さあ、早く逃げてください!!!」 僕のことを突き飛ばす君。
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