3人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「もうここは危ないです!!早く逃げてください!!」
「嫌だ!!君も一緒に!!」
僕の近くに銃弾がかする。
「うわっ・・」
「ほらっ!危ないので早く!!」
「っ・・・・・」
「わたくしも、必ずあなた様に追いつくので」
だから安心して逃げてくださいませ、と微笑む君。
「三つだけ約束してよ・・」
「三つ・・・ですか」
「うん。一つ、僕が僕の夢を叶えるまで、ずっと僕のそばにいること」
僕らを探す足音が聞こえる。
「二つ、死んでも僕に仕えること。君が言ったんだよ?」
「言いましたね」
「三つ目は・・・・」
足音が大きくなる。
「必ず、僕のところに帰ってくること・・・」
「はい」
「必ず生きて・・・」
「はい」
「死なないでね」
「わかりました。さあ、早く逃げてください!!!」
僕のことを突き飛ばす君。
最初のコメントを投稿しよう!