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「走ってください!!あいつらに捕まらないように!!!」
「・・・っ!!」
なんでだろう。考えちゃいけないことを考えながら走る、走る。
もし、君が死んじゃったら、僕はどうしたらいいんだろう。
もし、僕が死んじゃったら、君はどうするんだろう。
走っていたら、出口が見えてきた。
「はっ・・・・はっ・・・はぁぁぁぁぁあっ!!」
外に出た。隠れるのなら何処がいいんだろ。
灯台下暗しで、この辺がいいのかな?うん、そうしよう。
ちょうど、死角になるところに僕は座った。
呼吸を整え、自分の擦り傷や切り傷を見る。血が出ていた。僕は、それをぺろりと舐めた。鉄の味が口に広がる。
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