そのときは僕が

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一時間、いや、それ以上か、まだ数分か・・・。 君は何をしているんだろうか? 僕が、君を心配しているんだよ?早く戻ってきて・・・。 また、だいぶ時間がたった。来ない・・・・。いつになったら君は来てくれるの? ドアが勢いよく開いた。そこにいたのは・・・・ 「はぁ・・・・はぁ・・・・」 疲れきった様子の君だった。 「あっ・・・」 やっと、来てくれた。 「大丈夫ですか・・・はぁっ・・・」 「君こそ大丈夫!?血がたくさん出てる・・・」 「わたくしは大丈夫です」 強がりだね。量からして、その血は君のじゃないね。 君は、僕のために手を汚したの? 「さあ、早く帰りましょう」 「・・・・うん」 傷ついた君を見ていたくなかった。だから、そんな君を守るための夢なのに・・・・君は傷つき、手を汚した。 なんだか、矛盾した夢だよね・・・。 カシャン 「えっ・・・・」 「危ない!!!!」  
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