3人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
なにが起こったのか、わからなかった。
ただ、銃声が響いたのは聞こえていた。
「・・・・・ごふっ」
「えっ」
ゆっくりと、君が倒れていく。
撃ったのは、ここの男で、最期の力を使い果たしたのか、地面に倒れていた。
「っ・・・うそっ・・・」
君が、たくさん血を流している。
「もうしわけ・・・・ございません・・・」
うつろな目で僕を見上げる。
「生きて・・・戻って来いと・・・・言われたのに・・・ごほっ」
「しゃべらないで!!!」
「言わせてください」
ごぶっ、と血を吐きながら言う君。
「無理しないで!!!」
「大丈夫です・・・・げふっ・・・・言わせて・・ください」
僕の中で、警戒音がなる。
「いいですか?あなた様は、たとえわたくしがいなくなっても、必ず・・げほっ・・・・生きて、生きて、生き延びてください・・げほげほっ」
やだ・・・そんなと言わないで・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!