そのときは僕が

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なにが起こったのか、わからなかった。 ただ、銃声が響いたのは聞こえていた。 「・・・・・ごふっ」 「えっ」 ゆっくりと、君が倒れていく。 撃ったのは、ここの男で、最期の力を使い果たしたのか、地面に倒れていた。 「っ・・・うそっ・・・」 君が、たくさん血を流している。 「もうしわけ・・・・ございません・・・」 うつろな目で僕を見上げる。 「生きて・・・戻って来いと・・・・言われたのに・・・ごほっ」 「しゃべらないで!!!」 「言わせてください」 ごぶっ、と血を吐きながら言う君。 「無理しないで!!!」 「大丈夫です・・・・げふっ・・・・言わせて・・ください」 僕の中で、警戒音がなる。 「いいですか?あなた様は、たとえわたくしがいなくなっても、必ず・・げほっ・・・・生きて、生きて、生き延びてください・・げほげほっ」 やだ・・・そんなと言わないで・・・・。
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