そのときは僕が

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「お願いだから、僕を一人にしないで?」 父さんも、母さんも、他の人もいない。 本当の本当に、一人ぼっちなんだ。だから、僕を一人にしないで・・・・。 僕の隣に帰ってきて・・・。 「お願いだよ・・・・」 僕はもう二度と動くことのない、冷たくなった君を抱きしめて涙を流した。 君と過ごした、楽しい日々。 君は、すっごく優しかったよ・・・・。 絶対に、忘れない・・・・。 忘れないよ・・・・・・・ 僕は、冷たくなった君に――― (君が戻ってきたそのときは、僕が微笑んであげるからね)
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