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龍樹が落ちていた本を元の棚に戻そうとした瞬間、母屋から母親の声が聞こえてきた。
「龍樹~!ご飯が出来たわよ!早くいらっしゃい!!」
(俺、まだ全然片付けてないけど……)
母親は自分の作ったご飯を温かいうちに食べてもらうことに情熱を燃やしている。
なので、ちょっとでも冷めると、途端に機嫌が悪くなる。
「龍樹!!聞いてるの!!」
母親の声が、段々大きくなる。
(これ以上、怒らせるとマジでヤバイ……)
「は~い!!」
龍樹は大声で返事をして、急いで母屋に向った。
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