†未知の世界†

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朝7時にセットした目覚ましが鳴る前に龍樹は目を覚ました。 時計の針は5時前を指している。 (習慣って本当に怖いな……) 龍樹の家は、昔から道場を開いていて、一人息子である龍樹は小さい頃から武術を叩き込まれてきた。 そのため、毎朝早朝から稽古があるのだが、日曜日は休みだということをすっかり忘れていた。 (今日は何しようかな?) 二度寝をする気にもなれず、龍樹はTシャツとジーパンに着替えた。 (昨日の蔵の掃除も途中だし、祖父ちゃんの壊した襖もまだ直してないし……) 何をしようか考えていると、机の上に無造作に置かれた本が視界に入った。
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