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眩いほどの光がおさまり目を開けると、見たことのない世界が広がっていた。
(どこだよ、ここ?)
近くに広い池があり、少し離れた所に時代劇に出てくるような屋敷が見える。
(映画村みたいな所だな……)
さっきまで自分の部屋にいたはずなのに、いつの間にか外に出ている自分に疑問を覚える。
(しかも、なぜか夜だし……)
空には満月が輝いている。
(明らかに、さっきまでは朝だったよな?俺、夢でも見てるのか?)
龍樹が考え込んでいると、ガサッという音と複数の足音が聞こえてきた。
その足音は龍樹の前で止まった。
「曲者だぞ~。皆の者かかれ~」
男達が龍樹に向かって刀を構えた。
「えっと……」
龍樹は状況が飲み込めず、呆然としてしまう。
(誰か、冗談だと言ってくれ!)
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