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「えっと……、俺は怪しい者じゃ……」
「その格好自体が怪しいわ。皆の者、かかれ!!」
そう言うかいなや、男達は龍樹に切りかかってきた。
「人の話は、最後まで聞けっての!!」
(いきなり切りかかってきやがって!コイツら……、人に刃物を向けちゃいけないって、親に習わなかったのかよ!!)
龍樹は内心苛立ちながら、刀を避けていく。
そして相手の隙をつき、手刀をくらわせた。
「一体、なんなんだ、コイツら?」
足下に崩れ落ちた男達を見ながら、龍樹は呟く。
その瞬間――
背後から、ゾッとするような殺気を感じた。
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