第1章

6/6
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
そこにはこの教会の近くに住む子供達の姿があった。 その声を聞き感じるとシスターはにっこりといらっしゃいと呟く。 「お、来たな!」 クレイはニッと笑い、子供達の方へ近寄る。 すると、子供達はたちまちクレイを囲んだ。 この子達にとってクレイは頼りになる兄のような存在。 「そうだお前達、シスターが本をくれるみたいだぞ」 「本当!?」 「あぁ。シスターの所に行ってごらん」 そう、クレイが言うと子供達はクレイの手を引きながらシスターの元に駆け出した。 シスターは、子供達が近付いて来るのを感じると、あらあら、などと言いながら笑って本を渡しだす・・・ 平凡で幸せな日々、裕福とは言えない生活だけど、十分すぎる幸せ。 この町が・・・この教会が大好きだ。 主に感謝いたします・・・
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!