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そこにはこの教会の近くに住む子供達の姿があった。
その声を聞き感じるとシスターはにっこりといらっしゃいと呟く。
「お、来たな!」
クレイはニッと笑い、子供達の方へ近寄る。
すると、子供達はたちまちクレイを囲んだ。
この子達にとってクレイは頼りになる兄のような存在。
「そうだお前達、シスターが本をくれるみたいだぞ」
「本当!?」
「あぁ。シスターの所に行ってごらん」
そう、クレイが言うと子供達はクレイの手を引きながらシスターの元に駆け出した。
シスターは、子供達が近付いて来るのを感じると、あらあら、などと言いながら笑って本を渡しだす・・・
平凡で幸せな日々、裕福とは言えない生活だけど、十分すぎる幸せ。
この町が・・・この教会が大好きだ。
主に感謝いたします・・・
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