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僕の机の上に、紙の山が出来た。
おーい……まさか、これ全部手紙?
「最初の手紙は、数日前に下校途中に拾った一通だけだったが日に日に、増えていって……」
「なぜ、落ちている手紙がお前宛てだと?」
一通だけ、手に取って表とって見てみるが名前すら書かれていない。
「内容は筆で書いて、あって読めないが最初に俺の名前が書いてわかった。」
僕は、紙を広げて内容をよんでみる。
「拝見、雷殿へ。
突然の文をお許しください。
かねがね、私は貴方に好意を寄せている者です。
しかし、あと一歩の勇気が出せずこのような手段に出ました。
もし、よろしければ私と文通していただけないでしよぅか?
文通していただけるなら、校舎裏にある稲荷に返事をして下さい。
貴方に好意を寄せる者より。」
僕は、手紙に書かれいた文明をそのまま読み上げた。
「なぜ、読める?」
友人は、目を丸くして僕の顔をみる。
「僕は、中学まで習字を習っていたから大抵の筆の字は読めるよ」
……にしても、すげぇ量だなコレ。
「あぁ、何せ学校中であちこちに落ちているのを『みんな』が発見してな……」
こいつの言う『みんな』はこの高校の生徒では無く、『ハーレム』のメンバーを指す。
いっぺん刺されろ。
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