ここにいてくれたら

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今、そこで何をしてますか 僕はまだ唄を紡いでる 故、そこで唄うつもりです でも、まだ許してないだろ?     独りで泣きたい夜には 鈴虫のように囁いて 貴方に逢いたい夜には か細く絶え絶え呟いて     書けないだけ 自惚れたラブソングは 書きたくない 虚言じみたポップスは     ここはまだ 土砂降りだから来ないで 僕はまだ 満たされてないだけなんだ そこは今、 きっと晴れ渡っているだろ? でも、結局 何も言えずに濡れるだけ     涙が染み付いた手紙に 半年がかりの詩をのせた 涙が滲んでる文字には 一生かけても語れない   想いだけつめたんだよ     "聴きたくないわ 似合わないラブソングは 効きたくないわ 虚言じみたポップスは 聴かせてみせて 掻き鳴らすあなたの音を…"     ここはまだ 土砂降りだからだめだよ 君だけを この雨から遠ざけたいだけ それでもまだ 僕を待ってくれてるの? そこからは 何もかもが濡れるだけ…     ここはまだ 土砂降りだけどいいか …必ず この空には虹かかる それまで 僕を待ってくれてるの? 今から 雨をかき消そうか この声で、このギターで     ここにいてくれたら唄えるから
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