Vol.1
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オレは彼の警戒心を解こうと、なるべく笑顔で語り掛けた。 「え、2つ下?へえ、そうなんだ。」 「……で?」 用件を早く言え、と不遜な態度で急かされた。 「あ、いや、その……。オレも九条出身なんだ。だから……」 オレはたじたじになりながらも答えると、 「ふーん、そうなんですか。」 少し、ほんの少しだけ彼の態度が軟化したように思えた。
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