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リナ「授業を始めるわよ。」
「「は~い!!」」
慌ただしく席に着くと、リナが魔装について説明する。しかし、ディアスは本を読んで聞いていなかった。
リナ「いないと思うけれど、魔装をもう持っている人はいる?」
ディアス「俺は、魔装持っているぞ。」
リナ「ええっ!」
学園で一年生の時は、基礎しか学ばないため魔装を造る事はできない。
二年生では、実際に魔法を使う事のみしかしないため魔装を造る事はない。
三年生で漸く魔装を造るので、17歳前に魔装を持つ事は極めて珍しいのだ。
リナ「見せてくれる?」
ディアス「はい。」
鞄からではなく、異空間から魔装を取り出した。それは、長くて薄い青い布の形をしていた。
これは、魔布(まふ)という種類に属する魔装で防御力では並ぶ魔装などないと言われる程強い物なのだが、攻撃は全くできない物だ。
ディアス「名前は水芭蕉(みずばしょう)と言います。」
リナ「凄いわ。防御力がとっても高い。」
水芭蕉は常に薄い魔力を纏っており、それこそ上級魔術くらいなら完璧に防御仕切れるぐらいの力を持っていた。
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