敵は誰？

魔装を造ろう！

どうしょうか？水芭蕉は魔布だから、遠距離でも良いのだがここは近距離にすべきだろう。

魔法は基本的に遠距離攻撃なのだ。バランスよくするために近距離攻撃用の武器にすれば良いだろう。

しかし、それでいて見た目も水芭蕉と合うように……難しいな。

ﾘﾅ「決まったかしら？」
ﾃﾞｨｱｽ「……いや、まだだ。」
ﾘﾅ「こういうのは、どうかしら？」

そう言って、リナが見せたのは扇子と呼ばれる物だった。暑い時に扇いで使うアレだった。

ﾘﾅ「魔布と合わせると、良い能力が出るって、聞いた事があるわ。」

なるほど、それならば試してみる価値はあるな。ディアスは、目を閉じて集中すると魔力を魔鉱石に流した。

パアッ！

光が溢れる。光が収まるとそこには、薄い黄色の扇子が二つ在った。

ﾃﾞｨｱｽ「名前は、双磨（そうま）だ。」

そう言うと、まるで気に入ったとでも言うように金色の光を放った。

そうこうしている内に、クラスメイト達も自分の魔装を造れたようだ。

双磨の能力は、直接叩く打撃系の物もあるが中・遠距離攻撃の衝撃派がある。

つまり、どちらでも使えるという事らしい。