終焉

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捕えられた僕は牢屋に入れられた   彼女は今どこで何をしているのだろうか   きちんと生きているのだろうか   そればかり頭に浮かび上がる   大丈夫だとは思うがやはり心配だ           僕はついに殺される   国民の目の前での公開処刑   でも僕は怖くなかった   彼女の変わりに死ねるのだから   彼女は見ているのだろうか   ふと考える   しかしそんな事はどうでもよかった   最後まで彼女になりきらねばと時計を見る   国民になど目もくれず   「あら、おやつの時間だわ」   言い終わると同時に首を落とされた         もしも生まれ変われたなら、また一緒に遊んでね…             「レェェェェェエン!!」
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