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木漏れ日溢れる道を一人歩いていた
ふと気が付けばほら涙溢れて
いつもの鳥のさえずり
子供達の声が
シルクの風に乗り涙拭う
それとなく息を呑んで
あの頃の春捜せば
仲良さげに歩く二人に出会う
そう君の姿が目に映るのは
この道が桃色に染まる頃
その度僕は空を見上げる
涙がこぼれるから
叶うことのない夢を未だ抱いている
二人で見る景色
小さなメロディー
まだ耳に残る歌がそれを苦しめて
生れてきてはただ消えてくラブソング
不思議と花が咲く頃
何度この歌唄ったろ?
夏も秋も冬も小声のままで
もう届かぬ歌は桜と共に
散る時をただ無情に待つだけ
それでもいつか返り咲こうと夢見て
今奏でる
それとなく息を呑んで
あの頃の君描けば
空見上げていても涙こぼれる
もう君描くのは終わりにしよう
幾度となく試してみたけれど
揺れる体を抑えることが出来ずに描く今も
そう君の姿が目に映るのは
この道が桃色に染まる頃
その度僕は空を見上げる
涙がこぼれるから
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