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いつもと同じ練習。と言いつつも、大会が近いからかなり気合いが入っている。特に三年生の先輩達は最後の大会なので熱気が凄まじい。
「天美宮さん」
部長の沢渡先輩が話しかけてきた。軽くウェーブのかかった栗色の髪をかきわけながら、私に顔を近付ける
「なんですか?」
「いや、一年生が三人くらいいないのよ。貴女に連絡いってないかしら?」
「えぇ……」
「まったく。サボりかしら?」
「病気だと思いますけど…」
「……きっとそうね。ところで、この後時間あるかしら?」
「あ、はい。門限までなら」
「ありがと。ちょっと打ち合わせたくてね」
そういうと、先輩は練習に戻っていった……
何故だろう、胸騒ぎがするのは………
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