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長く伸びた爪が皮膚に突き刺さり、激痛が走る!あまりの痛さに、頬を涙が伝う
「先輩、離して下さい!」
「イヤよ…貴女は餌。それもとびっきりの」
そのまま、私を押し倒す先輩に対して、私は、何故か反抗できない。正確には体が動か………ない!
「痛みは無いわ。すぐに快楽に変わるわ……」
先輩の口から、長くて、鋭い牙が見える
もしかして…………
これってまさか……
吸血鬼!?
そう思っていると、その鋭い牙が私の首筋にさしこまれる!
瞬間、鋭い痛み
「あぁっ!」
首筋を舌が這う。その感触がなんとも気持悪い!
「あぁ、ホントに貴女の血はアマイのね………」
そう言った先輩の表情は、まさに恍惚といったものだ
コク……コク………
喉を鳴らして血を飲んでいる
その度に、力が、抜けていく………
目の前が霞んできた…………
ドンドンドン!
『明日香さん!』
体育館の扉を叩く音がする……この声は
「来ちゃ……だめぇ……雉…峰…さんんっ」
『やはりこの中か………』
「フフッ、その扉には結界を張ったわ。来れる筈は無いわ」
だとしても、私が死んだら、次は…………
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