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昼食の時間。白月女学院では、お昼は主にテラス等で食べる事が多い。一応、庶民的な値段の食堂もあって、そんなに裕福でも無い私はここで食べる事が多い。普段はあまり人がいなくて良いんだけど……
「やっぱり、転校生っていうのは人気なのね~」
私の前に座っている綾が隣のテーブルを眺めながら呟いた。
「そうだね~」
隣のテーブルには、話題の転校生、雉峰さんが座っており、その周りを何人もの生徒が囲んで質問していた。
「ありゃなんだい?いつも静かなここが、随分と騒がしいじゃないか」
唐突に声がして後ろを振り向くと、そこには、茶色の所々ハネた髪を肩まで伸ばした長身の女性がいた。
「あ、先生」
保険医の大上 晴香(オオガミ ハルカ)先生だ。ちなみに独身。
「飯くらい静かに食いたいってのに……」
ため息をつきながら私の横の椅子に座る。
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