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十分ぐらい走った。
あの生物カラはもう遠いだろう。
三人とも息を荒らしていた。
「ゼェゼェ、お...ぃ!説..明し..ろよ!」
聞いたが二人とも黙っていた。
「ンッだよ!竜夜!説明しろって!」
「聞かない方が良いと思うよ?李雄...。それでもいいの?」
「あったり前だろ!
状況がつかめなきゃ、何をしたらいいか分かんねぇし!」
「正直...俺達も意味が分からないんだ。
なんであんな奴がいるのか、そしてなんで人間を生きたまま食べるのか。」
あんな奴....
俺が見たのは口や体に血をべっとりとつけた奴...そして巨大でキモチワルかった。
吐気がしたんだ。
「夜になったら急に現れたんだよ。私達の親も親せき達も多分皆死んじゃった。」
「なんで妃由達は生きているんだ!」
親や親せきが死んだなら近くにいた妃由達も当然死ぬはずだ...
こんな言葉...口にしたくはないケド疑問に思う。
「私達はね、たまたま遠くのコンビニに行っていたの。今日は李雄が起きたら飲み会やろうと思って。
近くのコンビニは真っ暗でやっていなかったの。
変よ...ね。」
「そっか。」
その近くのコンビニがもしやっていたなら妃由達は死んでいたのか。
ドスンッ
!!!!
「また来たぞ!隠れろ!」
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