再会 戦いの果てに

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「よう 遅かったな 二人共 やはりタロスとは一緒では無かったか」 「そりゃあ悪かったなサク にしてもすげーなお前 こんな城の主人だなんて」 「そりゃどうも そんな事よりも二人共 俺の仲間にならねぇか?」 『!?』 「正直俺もお前らとは戦いたくないんでな どうだ? 入ってくれるんなら俺と同じ立場にしてやるぜ」 「ふざけんな お前の下につくために俺達はここに来たんじゃねー」 「ヘェ~ じゃあ何のために来たんだよ」 「お前を殴りに来た」 「俺を殴りに?ぷっ ハハハハハハ なかなか面白い内容だな」 「笑い事じゃねーんだぞ」 「まぁそうカリカリすんなって せっかく二か月ぶりの再開じゃねーかよ」 「? 何言ってやがる 俺達がこの世界に飛ばされたのは昨日だぞ」 「ハァ~ン ちょっとしたズレってやつか お前ら 俺がこの世界に飛ばされてどのぐらいたって来た?」 「大体2分ぐらいだな」 「なるほど 一分一ヵ月か すげーな」 「そんな事はどうでもいいだろう」 「確かに どうでもいいな さて 本題に戻るが本当に俺の仲間にはならないのか?」 桜井は椅子からおりて夏紀達の目の前まで来た 「あぁ 同じ事を言わせるな」 「なんでだよ」桜井が小さく呟いた 「!?」 「なんで なんで人間の味方などをする! 例え必死に物事をしても 大人は俺達に何かしてくれた覚えはあるか? お前らだってそうだろう! 大人は俺達をゴミをみるような目でみて、俺達をゴミのようにしか扱わなかったじゃねーか! 親だってそうだ! 例え自分(てめぇ)のガキが目の前で殴られていようとも助けてはくれなかった それどころか逆に自分(てめぇ)のガキを殴っていたやつらに感謝しやがるんだぞ! そんな大人達のいる人間側について何がいい!!」 「違う それは俺達のいた世界での事だ」 「いや 違わねー この世界の人間共もどうせ俺達を見下すさ けど俺はこの世界が好きだ 俺達のいた世界は権力やら財力やらのせいで大人ばっかりがでかい態度をしてやがった けどこの世界は力こそすべて!! 力ある者がこの世の支配者になれるんだ! 力さえあれば何だって欲しい物が手に入る 金も酒も そう すべてを奪う事ができる!それこそ最高な事は無いぞ」
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