そして始まる

2/6
830人が本棚に入れています
本棚に追加
/695ページ
数分後 二人は街に着いた 街とゆうより村と言った方が良いかもしれない大きさだ 村は二人が考えてたより小さいが、豊かな感じがあった 「街とゆうより村だね」 「いや上の説明でもう言ってるから」 「ねぇこれからどうする?」 「小さい村だがとりあえず一回りしてみよう」 夏紀の提案で村を歩く二人の前に女性が一人倒れていた 「大丈夫ですか? やばい! 息が無い! 早く人工呼吸を!」 「やめんかい!」 今回はハリセンでは無く道に落ちていた長い棒で斉藤の頭を突き刺した夏紀だった 「大丈夫ですか?」 「いや 大丈夫じゃないです」 「てめぇじゃねぇ!」 夏紀が二回目の突っ込みをした 「う、う~ん」 倒れていた女性が目を覚ましたらしい 「大丈夫ですか?」 「はい ありがとうございます」 道端に倒れていた女性は夏紀たちがいた町にはいないほど美人だった 「あと、えと、その...」 動揺を隠せない夏紀を押し退けて 「結婚して下さい」 「はい?」 「ふざけんな!」 斉藤のいきなりの告白に驚いた女性を助けるかのように血まみれである斉藤にドロップキックを食らわせた夏紀だった 「すいません 驚かせてしまって」 「あ いえ 気にしないで下さい」 「ところでなぜこんな所で倒れてたんですか?」 「軽い貧血です」 夏紀の質問に笑顔で答える女性であったがそんな事を笑顔で答えられても苦笑いするしかない夏紀だった 「あっ 申し遅れました 私の名前はマリアと申します」 「なんか………べたな名前だな」 「あぁべたもべた べったべたやな」 「何か言いましたか?」 「いえ 何でもないです 自分は野田夏紀です」 「速水もこみちです」 「お前そんなにかっこよくないだろ!」 斉藤の背骨に右ストレートをお見舞いする夏紀だった 「ボキ!」 と鈍い音がした 「ノァァァァ!」 「次ふざけたら殺るぞ?マジで」 「はい ごめんなさい 自分は斉藤秀幸です」 「聞き慣れない名前ですね そうだ! 何かお返しをしないと」 「いや そんな! 俺達は何もしてないですよ」 「いえ それでも」 「いえ本当に別に」 と言った瞬間 グ~ と腹の虫が鳴った 「ダッセ~腹ならしてやがるこいつ」 と言った瞬間 グ~ と斉藤までなった 「決定ですね?」 『はい』 顔を真っ赤にした二人はマリアの家に行く事に なった
/695ページ

最初のコメントを投稿しよう!